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冬の気配を前に

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今年の芝生の種まきは、出遅れた秋雨前線や台風の到来と重なり、生育がもう一つだったのですが、これも致し方のないこと。朝晩の冷え込みに、このまま真冬に流れ込んでしまうのか…もう少し、秋を楽しみたい…そんな思いで芝生をオープンしました。

園内のそこここで、芋掘りをはじめとした、秋の味覚を楽しむ活動が点在する一方、お楽しみ会へ向け、様々な表現遊びが繰り広げられています。昨年とは、また一味違った新たな構成となりそうで…どうなることやら…でも、本番は、実は当日までのプロセス!、楽しんでいきましょう。

さて、年末に、園内の七不思議のひとつ…が存在しています。それは、なぜか、クリスマスイブでもない日時に、突然、サンタが来園してくれることです。子どもたちは、目の前のプレゼントに目が眩むのか、これを素直に受け入れてしまうのですが、私たち職員は騙されません。これは何かがおかしい…ここ数年、この謎について、みんなで頭を悩ませ続けてきた結果、ついにその謎が解けたのです。

「あれは、偽物だったんだ!」

私たちは本当にお人好しでした。今年からは、もう偽物の侵入は許さない、そう決意して、12月24日の夜にやってくる本物のサンタだけを待つことにしました。

ただ、あいにく当日の夜は、みんなで出迎えることはできないのですが、翌朝にはきっと、プレゼントが…だとしたら、立ち寄った痕跡も何か残っているはず…それも、子どもたちと探してみたいと思っています。

今とちょうど正反対の夏の時期。保護者の皆さんに、お泊まり保育を企画していただきました。せっかく園内で一夜を過ごすということで、園舎で肝試しを楽しむのが恒例となっています。

誰もいなくなった2階の暗〜い部屋を巡るコース。かつては、見守り役も含め、私が物陰に隠れて、どこからともなくゆっくりとボールが転がってきたり、小さな物音が聞こえたり…手持ち無沙汰に任せて、そんな演出をしていました。

これは、脅かすというより、ん?何か変?…と不思議さを感じる程度に…そう、こだわったのは「気配」なのです。

ここ最近は、多くの職員たちが参加してくれるため、お化けが登場したり、効果音が入ったりと、賑やかな?「お化け屋敷」となっています。(みんなで楽しむものと考えれば、それはそれでいいのかもしれませんが。)

サンタの来園でこだわっていきたいことも、実はこの「気配」を感じること。
科学的に解明されたものが、目に見えるものだけが、その存在が認められ、「何かを感じた」くらいでは、一笑に付される今の時代。目を凝らせば見えるのかも、耳をすませば聞こえるのかも…もしかするといるのかも…そうした想いは、周りの世界を、そして毎日の生活を、情感溢れるものにしてくれる気がするのです。

そして「まだよくわからないもの」は、「畏れ」となって、私たちに謙虚さのようなものをもたらします。だから、五感を研ぎ澄まし、頭をフル回転させて、感じよう、知ろうとする。わかることの面白さのその一方で、何かよくわからないことが、さらに毎日を豊かにしてくれる…自分を取り囲む世界のそこかしこに、そういった未知なるものが潜んでいて、その一つ一つと巡り会っていく…それが、まさに子ども時代だと思うのです。

勝手にわかった気になっている私たち大人も、そんな謙虚さを、少しでも持ち合わせることができれば、刺激に満ちたあの頃に…戻れるのかもしれませんね。

そしてもう一つ、サンタ周辺の情報筋から、新たな情報が入ってきました!

「彼は、子どもたちそれぞれにではなく、クラスごとに、もっとビッグなプレゼントを考えているらしい。みんなのお願いを、よく相談しておいた方がいい。」

私は、「みんなのお願い」という表現に引っかかりました。もしかすると、これは、「モノ」である必要はないのではないか?
となると、ここからは発想力。サンタを少し困らせるようなプレゼント…お願いして…しまいましょうか。

(平成29年11月号 園だより「ひぐらし」より)

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