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はとぽっぽ体操の謎

IMG 0133

あれほど明るかった夕暮れが、気がつくと夕闇に取り込まれている事に気づく。

日中の園内は、運動会一色・・・ともならないのが、誠美のこの季節である。ひとり一人が充実した毎日を過ごしていたら、いつのまにやら運動会がやってきた、そんな9月を過ごしていたのならいいのだけれど。それでもその裏では、職員たちはそれなりに思いを巡らしていたりはするのだが。

先日、園庭から運動会で使われるとおぼしき曲が聞こえてた。曲が進むにつれ、何か記憶が揺さぶられる感覚、、、徐々にそれは幼少期、自分もこの曲で踊っていた記憶だとわかってきた。

この曲は、運動会の最後、保護者といっしょに楽しむ「はとぽっぽ体操」。
昭和の香り漂う独特の旋律に、辻褄の合わない言葉が入れ替わり登場する、奇妙で前衛的な歌詞。子ども心に、何とも言えない不思議な気持ちになった事を思い出す。

ぽっぽっぽっぽっぽ
はとぽっぽ 羽を広げて降りて来い
あっち向きこっち向き 首振り人形
お空を見上げる可愛い人形
キューピーさん キューピーさん
バンザイ手をふれ 胸をはれ
パッと見て パッと見て
後ろはどなた?

この後も不思議な歌詞が続いていくのだが、これを作詞したのは、子どもの運動・リズム・歌あそびの教育者、戸倉ハル氏。まず体操の動作が先にあって、子どもたちに親しみを持って覚えてもらうため、その動きを表現するような歌詞を当てはめていったのだなと、うん十年たってようやく合点がいった。

作曲は、今のラジオ体操第一を作曲した服部正氏。また、戸倉ハル氏は先代のラジオ体操の振り付けを担当した事もある方だそう。つまり由緒正しき「リズム体操」の大御所コンビによる作品ということもわかった。

昭和30年代に作られたこの曲は、今でも全国の保育園・幼稚園で親しまれているようす。当園もご多分に漏れず、テンポの速い、リズミカルな今風の楽曲が導入されることも多いが、こうした昔ながらの曲も拾われている事に何やらほっとする。

海外から「日本は伝統と科学技術が融合した国」と評されることがある。
全てを置き換えず、そっと残して受け渡していく物。

こうしたささやかな行為のひとつに、日本の子育ての「心持ち」も含まれているような気がする。

1通の返信 to “はとぽっぽ体操の謎”

  1. 中村です より:

    いいよね、昭和初期ころからの歌 大正ロマンの時代
    いい曲たくさんできてますけど
    絵本もいいよね でも 職員からはあまり
    支持されてないけど
    運動会の時期って 我が園では 毎日がうんどうかい
    朝から子ども達のテンションが高くて 私
    付いていけません。

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