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ひとつ屋根の下で

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ようこそ、誠美保育園へ、そして新クラスへ。

先日のなかよし会(入園式)、開花の早かった桜の花も、この日を待っていてくれました。期待とちょっぴりの不安が入り混じる、このふわっとした春の空気を吸い込むと、この季節特有の高揚感が湧き上がってきます。

子どもも大人も、まずは、よく泣いて、よく笑って、今の感情を思い切り表現する…そこから始めていけばいい、そう思っています。

本誌「ひぐらし」。夏の夕方に聞こえる「蜩」…ではなく、「日暮らし」。「暮らし」という言葉の響きには、日々の苦楽や、それを乗り越えるための知恵や努力、そして、そこに集う人たちの文化のようなものを感じます。IMG 8106

今に夢中な「その日暮らし」
いつかに思いを馳せる「あの日暮らし」
今日こそはと挑む「この日暮らし」

子どもも、大人も…それぞれの毎日の営みが積み重なって、このもう一つのお家の中に、私たちならではの文化を漂わせていきたい…そんな思いを込めています。今年度も毎月、園長の勝手な思いを、つらつらと書き連ねて参りますので、どうかお付き合いください。

先日、お向かいの宮上小学校の入学式にも参列させていただきました。ついこの間まで、ともに過ごしていた卒園児たちが、緊張し過ぎることもなく、かといって、上の空というわけでもなく、周囲の声や動きを、キョロキョロと追って興味深げに観察しているように見えました。

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そんな姿を見ながら、今、日本中のそこかしこで、赤ちゃんから大人まで、こうやって大きな節目を迎えている人たちがいるのだな、と思いを広げていました。

新天地、新たな環境に慣れるというのは、中々エネルギーのいるものですが、おかげで自分の新たな一面が見えてくることも事実です。あれは、自分が変わっていくためのエネルギーだったと考えれば、多少その苦労も報われますね。

一方で、環境が変わらないことで、安定的に過ごすことで、育つものもあります。この世に生まれ出でて間もない子どもたちとっては、遭遇するモノやコト、見聞きする事象や現象、いわば毎日の経験一つ一つが、この宇宙の摂理との出会いの連続です。しかも驚くことに、それを一つ一つ自分なりに関わりながら、確かめようとしていきます。

こういったささやかな(本人にとっては重大な!)感動や意欲は、大きく環境が変化しない、一定の安定感の中で生まれてくるものだと思います。

変化の後には安定、安定を続けた後には変化、これを繰り返すことで、人は育っているのです。とはいえ、このバランスの取り方がまた、中々悩ましいものなのですが。IMG 8113

「何を変えて、何を変えないか」

みなさんのお仕事を含め、実は世の中では、あらゆる場面で常にこの判断を求められているような気がしてなりません。

変えるというのは、飛躍を目指すこと、変えないというのは、掘り下げ深めようとすること…どちらにも意味があり、どちらも大切。子どもたちの育ちから見えてくるこの2つのことは、何事にも通じる原理なのかもしれません。

さて、本年度は、保育園の保育内容を規定する、新しい「保育所保育指針」がスタートする年です。足並みを揃える幼稚園の「幼稚園教育要領」と、共につながっていく小学校の「学習指導要領」も同時に改訂されています。

文部科学省の大臣室にかかる額には、「不易と流行」と書かれているそうです。

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不易とはずっと変わらないこと、流行とはその時々で変えていくこと…とのこと。今回の改訂においても、もちろん本質は何も変わってはいないのですが、今の、そしてこれからの時代が、少し透けて見えてくるように感じています。懇談会等を通して、そうした内容も、お伝えしていければと思っています。

本年度も、応援よろしくお願いします。

そういえば、保育という文字にも、「保つ(変えない)」と「育てる(変える)」が入っていました。

(平成30年4月号 園だより「ひぐらし」より)

1通の返信 to “ひとつ屋根の下で”

  1. 中村 より:

    読ませていただきました、ありがとうございます。
    毎回の題名には脱帽
    子どもや保護者への温かさに・・嫉妬?
    今週末、横浜の小学校の公開に行ってこようかと思っています

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