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百花繚乱

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はなぐみ(2歳児)の部屋へ入ると、そこにはせっせとそれぞれの遊びに勤しむ、朝の子どもたちの世界がありました。

IMG 8664百聞は一見にしかず…私がクラスを訪れた…たった2時間少しの間に、屋内外に、こんなにも咲き乱れたたくさんの「遊び」の価値は、私の拙い言葉などでは伝わらない…そこで、その変化とバリエーションを、写真で追ってみましたので、ちょっと我が子を探すのを止め、画面の子どもの心情に思いを馳せてみてくださいね。

保育室にバランスよく散らばる担任たち。そこを拠り所に、気の向くまま、子どもたちの遊びが展開されていきます。それぞれに、ある程度の大人からの刺激や、アドバイスを得ながら、遊びを継続させ深めていく…この姿が2歳児なのだなと、部屋全体に漂う心地よさを感じながら眺めていました。

IMG 8711それでも、集団生活となると、いつもいつも全員に応じ切れないジレンマもあるのですが、監視や介入もなく、うまく放っておかれることもまた、子ども同士の

関わりやよき葛藤を産むためにも、大事なことのように思います。来年度のかぜグループでの生活に向け、どこまで関わり、どこから放って置かれるのがよいのか、その塩梅が難しいところなのです。  何かが「できる」前に、何かを「考える」力を育てたい…そのためには、見通しが持ちやすく、わかりやすい毎日も大事だけれど、困らせない程度に迷わせる…2歳児なりのそんな場面も大事になるのかな、と考えたりもしました。

そして、様々な見立て遊びやごっこ遊びに夢中になり、「つもり」の世界を精力的に生きていくのもこの時期で、保IMG 8758育室にもそれを支えるための、様々な仕掛けが目にとまりました。「つもり」の世界では、興味深いことに、どんな子もその役柄を模範的に演じようとします。実生活ではまだ実践できなくても、周囲からは、どんな振る舞いが期待されているのかは、もうわかり始めているということ。「つもり」の世界で、客観的なもう一人の自分を育てながら、社会で生きていくための練習を始めているのです。

それをさらにバックアップしているのが、この時期の爆発的な言葉の発達。ここまで言葉のやりとりができるようになってきたら、そりゃごっこ遊びも楽しいよなぁ…この日もそれを実感したのでした。

IMG 8759私たちの保育内容に終着点はないわけですが、保育者の手練手管の前に、まずは子どもたちのこの自発的で、挑戦的で、多様な経験があれば、その育ちを後押ししてくれているような気もするのです。

2歳児が、2歳児らしく生きることの価値…それを考えさせてもらえた時間でした。

 

【百花繚乱】ひゃっかりょうらん
いろいろの花が咲き乱れること。転じて、秀でた人物が多く出て、すぐれた立派な業績が一時期にたくさん現れること。

(平成30年9月号 園だより「ひぐらし」より)

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