フィード
投稿
コメント

乗り越えて行け

IMG 2185  1

桜の満開よりひと足先に、園庭の花々が、新年度を彩ってくれました。

そして…ようこそ!誠美保育園へ、新しいクラスへ。お待ちしておりました。

入園、進級それぞれに期待と不安が入り混じるこの時期。入園されるご家庭にとっては、一層その思いが強いのではないでしょうか。
子どもは環境の変化に敏感ですが、その分、順応性もずっと高いものです。これを「柔軟な心」と言ってしまえば、それまでなのですが、きっとそれは、子どもならではの、「素直」に感情を表現できる力のおかげだと思っています。

思いっきり泣いて、笑って、怒って、ちょっとしたことで不機嫌になったかと思ったら、突然機嫌を直したり。そういうことが、十分に許される環境があるからこそなのかもしれません。これも大事な「自己表現」。周囲の大人たちがそれを、「そうなんだね。」と、丁寧に受け止めていくことで、少しずつ乗り越えていくのだろうなと思うのです。

その一方で、そんな荒っぽい感情表現ができない?許されない?大人の方が、実は、ずっと大変なのかもしれません。

大笑いは大いに結構なのですが、大の大人が突然、激しく泣いたり、怒ったり…確かに、周囲も戸惑うのかもしれませんが、伊達に年を重ねてきたわけではない大人たちには、「言葉」という、うまい道具があります。不安な気持ちは、素直に「不安なんだ」と、言葉でその心細さを伝えてよいのだと思います。

しかし、これまた伊達に年を重ねてしまった私たちは、この「素直」が意外に苦手です。気遣いという奥ゆかしさ、そして、人に認められたいという焦りや、時には大切なはずのプライドさえも…素直になることを邪魔するのです。

そして、「不安」な気持ちに蓋をして、見て見ぬふりをするうちに、それはやがて、周囲への不信感や非難へと形を変え、表現されてしまうものなのです。

不安を乗り越えるために、大人だって、素直に「自己表現」していいのです。ただ、大人の場合、先のような様々な雑念を乗り越えて、本当の自分の不安感や辛さに辿り着いて向き合って、ようやくそれを言葉にできる…そうした本物の強さと勇気に敬意を払いながら、私たちなりにそれを精一杯受け止め、未熟ながら一緒に考えていきたい…そう思っています。

受け止める力、受け止めてもらう力、親になっていくことは…名実共に大人になっていくことは…本当に大変で…いつも途上で…気づきの連続で…だからちょっと…面白い。

子どもに、保護者に、地域に、そして私たち職員に…それぞれにとって心地よい居場所となるように
それが「ここ」の理念です。

自分の存在が位置付いている、認められていると感じた時、人はそこを居場所と感じます。反対に、他者を認めていく、位置付けていくのもまた、その場にいる人たちです。それを皆さんと本気で作り上げようとしているのが「ここ」です。

自分の居場所の数だけ「幸せ」の数も増えていく…そんなことを…一緒に信じていきませんか。

(平成29年4月号 園だより「ひぐらし」より)

返信する